薬剤
Controlled trialによるFluocinolone Acetonide Acetateクリーム(RS−410 FAPGクリーム)の吉草酸ベタメサゾンとの治効比較成績
武田 克之
1
,
佐川 禎昭
1
,
二神 義和
1
,
長尾 栄治
1
1徳島大学医学部皮膚科教室
pp.1135-1141
発行日 1972年12月1日
Published Date 1972/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201080
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皮膚科領域の治療手段として,今なお外用療法の占める比率は高く,その主流はcorticosteroid軟膏による外用療法といえよう.近年合成corticosteroidの進歩はめざましく,局所専用で消炎効果のすぐれたcortico-steroidが相次いで開発され,新しい外用corticostcroid剤として提供されてきた.なかでも臨床効果を高く評価さ,ねてきたものけ,すべて脂溶性のacetonide型のcordcosteroidを主剤とする製剤であつた.例えばtriamcinoloneとそのderivativeであるfluocinoloneなどは局所専用のacetonideが開発され,外用corti-costeroid剤としての優位を占めてきている.
わたくしらは,今回田辺シンテックス株式会社より新しいcorticosteroid外用剤Fluocinolone AcetonideAcetateクリーム(RS−410 FAPG)を提供されたが,その臨床試用にあたつて,日常奨用されている吉草酸ベタメサゾン(Betamcthasone 17−Valcrate)との効果をcontrolled trial方式で比較検討したのでその効果を報告する.
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