Japanese
English
特集 小児の皮膚疾患
小児の熱傷とその処置
TREATMENT OF BURNS IN CHILDREN
林田 健男
1
,
松田 博青
1
Takeo HAYASHIDA
1
,
Hiroharu MATSUDA
1
1杏林大学医学部外科
1Department of Surgery School of Medicine, Kyorin University
pp.1377-1382
発行日 1971年12月15日
Published Date 1971/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200914
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小児の熱傷は現在でもなお小児の事故のうちで最も多いものである。熱傷の治療は,第二次大戦および朝鮮戦争を境にして急速に進歩したが,本稿では難かしい病態生理はともかくとして,主として外科からみた熱傷の治療について触れてみたいと思う。
先ず小児の熱傷の原因として挙げられるものは熱湯によるものが圧倒的に多く,家庭内におけるヤカン,ナベ,カマ,コーヒーポット,湯タンポ等の熱湯を上方からかぶつたり,その中に手足をつつこんだりして受傷することが多く,これに比べればアイロン,ストーブ,ガソリン等による火傷は最近症例が増えて来ているとは云つても,先述の熱湯による症例よりもその数は少ない1)。
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