Japanese
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綜説
医真菌学における最近の進歩—不完全菌の新分類法を中心として
THE ADVANCE IN THE KNOWLEDGE OF MEDICAL MYCOLOGY:ESPECIALLY ON THE NEW CLASSIFICATION OF FUNGI IMPERFECTI
松本 忠彦
1,2
Tadahiko MATSUMOTO
1,2
1九州大学医学部皮膚科教室
2国立衛生試験所衛生微生物部真菌研究室
1Department of Dermatology, Kyushu University School of Medicine
2Laboratory of Mycology, Department of Microbiology, National Institute of Hygienic Sciences
pp.417-422
発行日 1971年5月1日
Published Date 1971/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200797
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医真菌学は医学の分野としては比較的新らしい方に属し,とくに皮膚科とのつながりは密接である。カンジダ症,白癬,癜風,スポロトリクム症(本症の呼称については後に詳述する),黒色(分芽)菌症などは皮膚科医にとつて耳慣れた名称である。
しかし,われわれ臨床家は真菌症を疾患として取り扱うにとどまり,菌学の全体を見渡すまでに至らないのは残念である。われわれは菌学第一線の仕事を成すのは困難であろうが,現在の菌学界の常識となつていることについては知識をとり入れておくことが望ましい。
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