シンポジウム アレルギー性接触皮膚炎における抗原形成
Haptenの皮膚内代謝
水野 信行
1
1名古屋市立大学
pp.263-272
発行日 1971年3月1日
Published Date 1971/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200778
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谷奥先生はきわめて進歩的に,光線過敏で自己免疫ができるとお考えですが,私自身はおそらくそこにまだ薬が残つているだろうと考えます。
一般的にいえば血液型物質なんかは30数年リンパ節内に残つていたという記録があります。東大の松橋教授によればγ-グロブリンをウサギにうつとそれがリンパ腺に少なくとも4年間は残存していたといわれます。そこで殺したからストップしたのでもつと放置しておけば長くなるわけです。異物は意外に体の中に残つている可能性があるということを,考えるべぎだと思います。後でもう一度谷奥先生にどうして変性した蛋白ができるか,一度感作されると,どうして変性した蛋白が簡単にできるようになるのか,ご説明願いたいと思います。
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