Japanese
English
検査法
癩菌の検査法
DETECTION OF M. LEPRAE IN LEPROUS LESIONS WITH SPECIAL REFERENCE TO THAT IN MODERN CHEMOTHERAPEUTIC ERA
佐藤 三郎
1
Saburo SATO
1
1東北大学
1Tohoku University, Reserch Institute for Mycobacterial Diseases
pp.69-76
発行日 1970年1月1日
Published Date 1970/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200605
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およそ伝染病で最も大切なことは病原体の検出にある。衆知のように癩にはこれが極めて容易なもの(癩腫癩"L"および境界症候群"B"),やや困難なもの(類結核癩"T"および未定症候群"I"の一部)の他,極めて困難または実際上不能な症例("T"の鎮静期と"I"の一部)とがある。近年化学療法の進歩は病巣中の癩菌を崩壊消滅せしめるほどになりL型やB群症例ですら菌検出が困難になつた例が増しつつあつて本邦療養所収容者の半数以上は通常の方法で菌が検出できなくなつたといわれる。今では癩菌の検出は診断の樹立というより患者の軽快状態や過程を正しく把握し,薬剤の効果判定に資する意味で欠くべからざる手段となつた。以下には癩菌検出法の一般を述べ,あわせて近来の斯学の発展との関連にも触れてみたい。
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