Japanese
English
臨床経験
高年齢で発見された癩腫型癩の1例
A Case of Leprosy of Lepromatous Type in an Old Woman
吉峰 史博
1
,
青木 善昭
1
,
高田 知明
1
,
伊藤 恵康
2
Fumihiro YOSHIMINE
1
1大田原日赤病院整形外科
2慶応義塾大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Otawara Red Cross Hospital
キーワード:
癩
,
leprosy
,
癩腫型
,
lepromatous type
,
老年女性
,
an old woman
Keyword:
癩
,
leprosy
,
癩腫型
,
lepromatous type
,
老年女性
,
an old woman
pp.318-321
発行日 1981年3月25日
Published Date 1981/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906314
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
癩病は1873年ハンセンにより発見された抗酸性桿菌である癩菌の感染によりおこる,きわめて慢性の伝染性疾患であり,ハンセン氏病とも呼ばれる.日本における癩患者数,新発生数とも漸次減少し,ここ数年,年間届出患者数はおよそ60人となつている(第1表).そのうち沖縄およびその出身者の占める率は,約60%であり,沖縄以外の土地での癩新患は,非常に少ない.癩患者の著しい減少と重症患者の殆んどが収容されている事から,本症に遭遇する機会は,きわめて稀であり,一般に癩に対する関心も薄いため,診断不明のまま看過され,確実な診断が遅くなつているのが現状である3,6,8).
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.