故谷村忠保先生追悼
谷村忠保先生を偲ぶ
藤浪 得二
1,2
1大阪大学医学部皮膚科教室
2大阪大学医学部泌尿器科教室
pp.1302-1303
発行日 1967年12月1日
Published Date 1967/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200260
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谷村忠保先生は昭和42年11月6日午前8時29分卒然他界されました。かねて肺気腫を患つておられたところに心不全が加わつた為,死期を早められたと承つています。本年6月先生の喜寿の宴には御令息保夫氏令夫人(吉田常雄国立大阪病院々長の御息女)の手に縋るようにして出席されましたが,それでもお元気で,まだまだ長生きされるものとばかり思つておりました。
先生は明治24年10月22日,奈良県御所市櫛羅に御誕生になりました。私との交渉は先生の御退官(昭和30年3月)から1年余りを経た昭和31年8月から始まつたものでした。始めて間近に先生をお見受した私には謹厳な古武士といつた印象を受けました。他学(京大)出身の私を心よく迎えていただいて限りなく嬉しかつたことは今もつて忘れることが出来ません。
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