Japanese
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特集 皮膚疾患の電子顕微鏡像
Senear-Usher症候群の電顕的研究
AN ELECTRON MICROSCOPIC STUDY OF SENEAR-USHER SYNDROME
遠藤 秀彦
1
,
相模 成一郎
1
Hidehiko ENDO
1
,
Seiichiro SAGAMI
1
1大阪大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka University School of Medicine
pp.347-355
発行日 1967年3月20日
Published Date 1967/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200126
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I.はじめに
Senear-Usher症候群は,天疱瘡の一型と考えられ,その病理組織学的特徴は,顆粒層あるいは,有棘層上部の,棘融解による水疱形成である。
光学顕微鏡で「棘」といわれる所は,電子顕微鏡におけるTonofilament-Desmosome Complexに相当する。そして,WilgramやBraun-Falcoなどの研究によつて,棘融解を主徴とする一連の天疱瘡群においては,この部分に一次的な変化の生じることが知られている。
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