Japanese
English
症例報告
腋窩,体幹,四肢に生じたHPV6型による小児の尖圭コンジローマ
Childhood condyloma acuminatum by HPV type 6 developed on the axilla, trunk, limbs and genital region
野田 和代
1
,
眞部 恵子
1
,
浅越 健治
1
,
白藤 宜紀
2
Kazuyo NODA
1
,
Keiko MANABE
1
,
Kenji ASAGOE
1
,
Yoshinori SHIRAFUJI
2
1独立行政法人国立病院機構岡山医療センター皮膚科
2岡山大学病院皮膚科
1Division of Dermatology, National Hospital Organization Okayama Medical Center, Okayama, Japan
2Department of Dermatology, Okayama University Graduate School of Medicine, Okayama, Japan
キーワード:
尖圭コンジローマ
,
小児
,
腋窩・体幹・四肢
,
ヒト乳頭腫ウイルス
,
HPV6型
Keyword:
尖圭コンジローマ
,
小児
,
腋窩・体幹・四肢
,
ヒト乳頭腫ウイルス
,
HPV6型
pp.638-641
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103724
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要約 4歳,男児.1歳検診で,右腋窩の丘疹を指摘され経過観察していた.次第に増加し,陰部・肛門周囲にも同様の丘疹を生じてきたため,当科を紹介受診した.右腋窩,会陰部に表面平滑な褐色丘疹が散在していた.腋窩からの生検病理組織像は尖圭コンジローマに合致し,polymerase chain reaction(PCR)ではヒト乳頭腫ウイルス(human papillomavirus:HPV)6型が検出された.5%イミキモドクリームおよび液体窒素凍結療法で加療し大部分は脱落したが,肩,胸部,膝窩などに小丘疹の再発を認めた.難治性であったが,初診より1年余りでほぼ略治の状態となった.近年,小児に生じた尖圭コンジローマの報告が増えているが,外陰部以外に皮疹を生じる症例は稀である.小児例では,背景因子,感染経路,治療方法などを考慮する必要がある.
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