Japanese
English
特集 最近のトピックス2013 Clinical Dermatology 2013
5.皮膚科医のための臨床トピックス
入院患者の皮膚科受診の経済的最適化
Economical optimization of the inpatient's visit to dermatology department
遠藤 雄一郎
1,2
,
土居 主尚
3
,
吉川 義顕
1
Yuichiro ENDO
1,2
,
Kazutaka DOI
3
,
Yoshiaki YOSHIKAWA
1
1大津赤十字病院皮膚科
2京都大学医学部附属病院皮膚科
3独立行政法人放射線医学総合研究所放射線防護研究センター規制科学総合研究グループ
1Division of Dermatology, Japanese Red Cross Otsu Hoispital, Otsu, Japan
2Department of Dermatology, Kyoto University Graduate School of Medicine, Kyoto, Japan
3Regulatory Sciences Research Group, Research Center for Radiation Protection,National Institute of Radiological Sciences, Chiba, Japan
キーワード:
経営
,
最適化
,
シミュレーション研究
,
病院皮膚科
,
包括支払制度
Keyword:
経営
,
最適化
,
シミュレーション研究
,
病院皮膚科
,
包括支払制度
pp.176-178
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103639
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 診断群別包括支払制度のもとでは,入院中患者の皮膚科診察は特に定めるところのない限り費用を請求できない.そこで,他科入院中の患者の皮膚受診の需要と供給とを最適化するようシミュレーションを用いて実証的に検討した事例を紹介する.まず皮膚科への入院患者の診察依頼の分布を検討した.次に,シミュレーションをもとに1日に診察する入院中患者の上限数を設定して,削減可能かを検証した.診察依頼はポアソン分布に従って発生しており,平均は5.19であった.上限を4人と設定して,定員に達した場合には0.2の確率で翌日の受診へ持ち越すとき,運営上最適であると示唆された.シミュレーションを用いたシステム改善の手法は,他院の皮膚科に対しても示唆を与えうると考える.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.