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日常診療で押さえておきたい放射線の基礎知識 第11回 核医学検査における内部被ばくの最適化と管理
井上 真由美
1
,
土肥 佐和子
2
,
古川 恭治
3
,
平田 秀紀
4
1聖マリア病院 診療放射線室
2久留米大学 認定看護師教育センター
3同 バイオ統計センター
4同 放射線治療科
キーワード:
放射線
,
内部被ばく
,
核医学検査
,
最適化
,
管理
Keyword:
放射線
,
内部被ばく
,
核医学検査
,
最適化
,
管理
pp.651-655
発行日 2021年6月10日
Published Date 2021/6/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000001638
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核医学診療では,核医学検査および治療が行われる。核医学検査は,我が国では年間100万件以上行われており,放射線被ばくは検査により異なるが,おおむね15 mSv以下である。放射性医薬品には,主に画像診断など病気発見のために用いる「診断用医薬品」と病気そのものを治療する「治療用医薬品」の2種類がある。いずれも放射性同位元素(radio isotope:以下,RI)を標識した薬などの化合物が,特定の組織や臓器へと選択的に集積する性質を利用して診断や治療を行う。本稿では,広く診断で用いられている核医学検査の特徴や非密封RIである放射性医薬品を取り上げ,内部被ばくの観点から,核医学検査の被ばくの最適化について概説する。
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