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今年は,実に,自然が猛威をふるった年で,地震,津波,水害など自然災害が多発しました.自然災害と言っても,人災的な要素が多々あるわけです.しかし,実際は,さまざまな要因によりその要素の1つ1つを消していくことができなかった,その結果,自然災害が特殊な様相を帯びた,ということだろうと思います.さて,現在,国立大学法人では,病院の耐震補強工事が進行しています.国はおおよそ30年経ったコンクリート建物について改修工事を行うようです.1年に2~3大学病院の改修工事を始めるとなると,未来永劫に,毎年どこかの大学病院が耐震補強されていることになります.浜松医科大学附属病院も,2009年に新しい入院病棟ができました.免震構造になっているため,東海地震に十分耐えうるということです.現在それに続いて,外来棟の耐震補強・改修工事がスタートしました.外来診療をやりながら,つまり,居ながら工事なので,騒音・振動に耐えながら業務をしています.問題は,電気,水が配管されているところを工事しなければならないことで,想定外の人災が発生するかもしれません.まず,火災が一番心配なので,着工前に,京都の愛宕神社の「火迺要慎(ひのようじん)」と書かれた火伏札(ほとんどと言ってよいほど京都の家庭の台所に貼られている)をお参りがてら手に入れ,貼っています.着工間もなく,スプリンクラー破損のずぶぬれ事故が2回起きました.これはいかん! 水の神様を鎮めなくてはと,調べたところ,京都貴船神社が水の神様ということで,お札を追加しました.ついでに,電気もというわけで調べてみると,京都嵐山法輪寺の境内に電電宮があり,祀っている神様の名は電電明神.近いうちにお参りしようと思っています.とにもかくにも,無事工事が終わるように,神頼みしかありません.それにしても,京都にはありとあらゆる神様が御座しますね.
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