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あとがき
瀧川 雅浩
pp.270
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102544
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1~3月は,受験シーズンです.幼稚園から高校まで,生徒は大変です.でも,もっと大変なのは,試験監督官です.試験生がずっこけても,本人の問題ですから,その影響は大きくありません.もちろん本人とその周辺の方は大変でしょうが.当たり前ですが,試験監督の教官がこけると,影響は大です.
受験で最も大きなイベントはセンター試験でしょう.なんせ,何十万人という生徒が一斉に同じ問題にアタックするわけですから,それはある意味,壮絶です.浜松医科大学の教員は,センター試験は大学と近隣の高校の2か所に分かれて監督します.教授から助手まで,機会均等,不平等条約なしです.昔々,センター試験が共通一次試験などと,別名の時代,監督は本当のボランティアでした.土日つぶれ,一家団欒は踏みにじられ,監督謝礼なし,おまけに昼飯もなかったのです! クレームが出て,弁当が出るようになりましたが,あとは変わらずです.文科省も,ただ働きで,こんな重要なことをさせる,というようなケチな根性は捨ててほしい,と毎年思います.
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