Japanese
English
症例報告
包皮環状切除術により治癒したZoon亀頭炎
A case of Zoon's balanitis cured by circumcision
横谷 英吏子
1
,
日野上 はるな
1
,
米田 真理
1
,
大畑 千佳
1
,
高田 剛
2
,
原 恒男
2
Eriko YOKOTANI
1
,
Haruna HINOGAMI
1
,
Mari YONEDA
1
,
Chika OHATA
1
,
Tsuyoshi TAKADA
2
,
Tsuneo HARA
2
1市立池田病院皮膚科
2市立池田病院泌尿器科
1Division of Dermatology,Ikeda Municipal Hospital,Ikeda,Japan
2Division of Urology,Ikeda Municipal Hospital,Ikeda,Japan
キーワード:
Zoon亀頭炎
,
Zoon's balanitis
,
包茎
,
包皮環状切除術
Keyword:
Zoon亀頭炎
,
Zoon's balanitis
,
包茎
,
包皮環状切除術
pp.619-622
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102675
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要約 57歳,男性.1993年頃より亀頭部に難治性の鮮紅色湿潤局面が生じた.2007年近医皮膚科にて,ステロイド外用で治療されたが改善しなかった.包茎が治癒を遷延させている可能性が考えられたが,泌尿器科では,炎症が高度で手術困難と判断された.初診時,亀頭部および包皮に自覚症状を伴わない境界明瞭な鮮紅色湿潤局面がみられた.病理組織にて表皮の脱落,真皮上層の浮腫,真皮への高度な形質細胞浸潤を認め,Zoon亀頭炎と診断した.約1か月間,very strongクラスのステロイド外用で加療したが難治であり,根治には包茎の治療が必要と考えられた.泌尿器科にて包皮環状切除術が施行されたところ,術後7週目に治癒した.
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