Japanese
English
症例報告
多発融合局面を形成した陰囊被角血管腫
Multiple angiokeratoma of the scrotum coalescing into plaques
日野上 はるな
1
,
米田 真理
1
,
菊池 麻衣子
1
,
大畑 千佳
1
Haruna HINOGAMI
1
,
Mari YONEDA
1
,
Maiko KIKUCHI
1
,
Chika OHATA
1
1市立池田病院皮膚科
1Division of Dermatology,Ikeda Municipal Hospital,Ikeda,Japan
キーワード:
陰囊被角血管腫
,
多発融合局面
Keyword:
陰囊被角血管腫
,
多発融合局面
pp.55-58
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102492
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要約 62歳,男性.1998年頃より陰囊に紅色丘疹が生じ,時々出血していた.次第に増加したため,2008年2月当科を受診した.初診時,陰囊に3~10mm大の角化性黒紫色丘疹が約180個と多発し,一部で癒合傾向を認め,最大30×25mm大の大きな多発融合局面を複数形成していた.また,陰茎にも4mm大の丘疹を1個認めた.生検組織にて,真皮乳頭層に拡張した血管が増殖し,表皮肥厚,表皮突起の延長,角質肥厚を認め,被角血管腫と診断した.患者は直腸癌の治療中であったため,治療を希望されず,経過観察となった.
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