Japanese
English
症例報告
胸腺腫の皮膚転移の1例
A case of thymoma with skin metastasis
鎌田 恵美子
1
,
北川 朋子
1
,
竹中 秀也
1
,
岸本 三郎
1
Emiko KAMADA
1
,
Tomoko KITAGAWA
1
,
Hideya TAKENAKA
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
1Department of Dermatology,Kyoto Prefectural University of Medicine,Kyoto,Japan
キーワード:
胸腺腫
,
皮膚転移
Keyword:
胸腺腫
,
皮膚転移
pp.1029-1032
発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102472
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要約 64歳,女性.1997年に胸腺腫に対し拡大胸腺摘出術を施行された.2008年4月頃から腹部に結節が出現し,徐々に増大してきたため,当科を受診した.胸腺腫の皮膚転移を疑い,生検を行った.病理組織像では,真皮浅層面から皮下組織に至り淡明な細胞質をもった異型細胞が密に浸潤し,一部に小型リンパ球の浸潤を認めた.免疫染色では,AE1/3およびMNF116(サイトケラチン5,6,8,17,19)に陽性であった.組織所見は1997年の胸腺腫と同様であり,胸腺腫の皮膚転移と診断した.胸腺腫は成長が緩慢で,局所進展傾向が強く,皮膚などへの全身転移は稀である.
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