Japanese
English
原著
ネオーラル®の食後から食前投与への変更で血中濃度の上昇が得られた膿疱性乾癬の2例
Two cases of pustular psoriasis with remarkable rise in cyclosporine blood concentration by changing oral administration of Neoral® from after a meal to before a meal
丸田 直樹
1
,
谷岡 未樹
1
,
松村 由美
1
,
是枝 哲
1
,
高橋 健造
1
,
宮地 良樹
1
Naoki MARUTA
1
,
Miki TANIOKA
1
,
Yumi MATSUMURA
1
,
Satoshi KOREEDA
1
,
Kenzo TAKAHASHI
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚生命科学講座
1Department of Dermatology,Graduate School of Medicine,Kyoto University,Kyoto,Japan
キーワード:
シクロスポリンA
,
ネオーラル®
,
乾癬
,
食前投与
,
治療的薬物モニタリング
Keyword:
シクロスポリンA
,
ネオーラル®
,
乾癬
,
食前投与
,
治療的薬物モニタリング
pp.540-543
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102356
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要約 症例1:63歳,男性.膿疱性乾癬のため,ネオーラル®150mg分1朝食後内服加療中であった.皮膚症状の増悪のため,275mg朝食後に増量したところ,腎機能が悪化した.内服を150mgへ減量するとともに内服時間を食前に変更した.症例2:71歳,男性.膿疱性乾癬のためネオーラル®内服加療中であった.腎機能障害が出現したため,ネオーラル®を125mg食後投与から食前投与に変更した.いずれの症例においても食前投与に変更することで血中濃度の上昇を認めただけでなく,腎機能障害も軽減された.血中濃度測定に基づく投与法の変更は,ネオーラル®減量の際に試みてもよいと考えた.
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