連載 Clinical Exercise・23
Q考えられる疾患は何か?
寺内 雅美
1
1沼津市立病院形成外科
pp.537-538
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102374
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症例
患 者:58歳,男性
主 訴:前胸部皮下腫瘤
既往歴:特記すべき事項はない.
家族歴:特記すべき事項はない.
現病歴:幼少期より前胸部皮下に結節があった.小児期に他院受診したが治療せず.今回鼻中隔疾患で当院耳鼻咽喉科を受診し,治療目的で当科に紹介受診となった.
現 症:前胸部胸骨上切痕に,10×8cm大の半球状に隆起した境界明瞭な皮下腫瘤が見られた.表面は正常皮膚色,弾性軟で波動をふれ,皮下および下床とは癒着なく,瘻孔も見られなかった(図1).
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