Japanese
English
症例報告
Giant vascular eccrine spiradenomaの1例
A case of giant vascular eccrine spiradenoma
星野 洋良
1
,
田中 京子
1
,
稲積 豊子
1
,
土方 英史
2
Hiroyoshi HOSHINO
1
,
Kyoko TANAKA
1
,
Toyoko INAZUMI
1
,
Hideshi HIJIKATA
2
1共済立川病院皮膚科
2土方クリニック
1Division of Dermatology,Kyosai Tachikawa Hospital,Tachikawa,Japan
2Hijikata Clinic,Hino,Japan
キーワード:
eccrine spiradenoma
,
giant vascular eccrine spiradenoma
,
cystic eccrine spiradenoma
Keyword:
eccrine spiradenoma
,
giant vascular eccrine spiradenoma
,
cystic eccrine spiradenoma
pp.489-492
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102346
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要約 59歳,男性.30年前より存在していた左前胸部腫瘍が4~5年前より急激に増大した.初診時,5×7×3cm大,暗紅色調の巨大な腫瘤を認めた.病理組織学的には,拡張した囊腫構造と充実性腫瘍胞巣が混在し,間質内には,著明な出血像と血管の増生,拡張した管腔が散見された.腫瘍巣は管腔構造または索状を呈しており,これらは中心部を構成する大型の細胞と,辺縁部の好塩基性の核を有する小型の細胞から構成されていた.免疫組織化学的には,CEA,EMA染色では,管腔を構成する腫瘍巣の内壁に一致して染色され,S100蛋白染色は,腫瘍巣中心部を構成するヘマトキシリン淡染性の大型細胞に陽性であった.以上より,eccrine spiradenomaの1亜型であるgiant vascular eccrine spiradenomaと診断した.
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