Derm.2009
皮膚科の中の病理医
塩見 達志
1
1鳥取大学医学部皮膚科
pp.86
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102304
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病理専門医である私が,皮膚科に在籍して患者さんを診させてもらって1年になろうとしている.
病理の恩師の影響を受けたためか,皮膚病理診断に魅かれ,この分野を極めてみたいと思うようになった.オーストリア(Department of dermatology, Division of dermatopathology, Medical University of Graz, Austria)に留学し,2007年には国際皮膚病理認定(http://www.icdermpath.org/boardc/index.htm)を取得した.留学中,お世話になったBossから,「皮膚病理は,2種類の目(肉眼像,顕微鏡像),手(触って,自分で生検)そして頭(これらを統合して考える)を使って実践するべきだ.」と教わった.この言葉が私の心に強く響いた.日本に戻ったら皮膚科のなかで皮膚病理を実践してみたいと思った.日本では,通常ではありえないお願いであったと思われるが,快く受け入れていただいた山元修教授のご厚意で現在に至っている.
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