Japanese
English
症例報告
頭部に生じ,bcl-2強陽性,MUM-1陽性であった原発性皮膚大型B細胞リンパ腫の1例
A case of primary cutaneous diffuse large B-cell lymphoma on the head that shows strong bcl-2 expression and expresses MUM-1 protein
浅野 雅之
1
,
國井 隆英
1
Masayuki ASANO
1
,
Takahide KUNII
1
1岩手県立胆沢病院皮膚科
1Division of Dermatology, Iwate Prefectural Isawa Hospital, Oshu Japan
キーワード:
原発性皮膚大型B細胞リンパ腫
,
頭部
,
bcl-2
,
MUM-1
Keyword:
原発性皮膚大型B細胞リンパ腫
,
頭部
,
bcl-2
,
MUM-1
pp.843-846
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102121
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要約 83歳,男性.約1年前から頭部に紫紅色の腫瘍が出現し,徐々に増数,増大するため,当科を受診した.病理組織検査で大型のくびれのない核をもつB細胞の増殖を認め,light chain restrictionならびに免疫グロブリンH鎖遺伝子で単クローン性の再構成バンドを認めた.理学的および画像による全身検索で皮膚以外の病変を認めず,原発性皮膚大型B細胞リンパ腫と診断した.免疫組織化学染色でbcl-2強陽性,MUM-1陽性であり,大型B細胞リンパ腫のなかでも予後がよくないといわれているleg typeと同様の細胞形質を有していた.しかし,放射線治療で腫瘤は平坦化し,4か月経った現在,再発,他臓器転移はない.
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