Derm.2008
抗マラリア薬
谷川 瑛子
1
1慶應義塾大学皮膚科
pp.122
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101983
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2006年,機会あってイギリス,アメリカで臨床の現場を体験することができた.そこで目のあたりにしたのは,抗マラリア薬の膠原病症状への有効性である.
ロンドン大学St Thomas’ Hospital, Lupus research unitの外来では,毎日約50~60名の患者が受診する.膠原病,なかでもSLE患者に対する治療に注目してみた.以前からSLEの全身または皮膚症状に抗マラリア薬(クロロキンまたはハイドロキシクロロキン)が有効であることは世界的によく知られていた事実であるが,実際どの程度有効であるかについて,薬剤を投与したことのない私には正直全くわからなかった.
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