特集 いま,内科薬はこう使う
感染症薬
抗マラリア薬
味澤 篤
1
1都立駒込病院感染症科
キーワード:
メファキン
,
塩酸キニーネ
Keyword:
メファキン
,
塩酸キニーネ
pp.468-469
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106493
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メファキン®(メフロキン):錠剤 作用機序
マラリア原虫は,ヒト赤血球中のヘモグロビンを取り込み,食胞で分解し,アミノ酸の供給源として利用する.このとき遊離するヘムは原虫にきわめて有害であるため,これを重合させヘモゾイン(マラリアピグメント)として無毒化する.
メファキン®は,キニーネのキノリン構造をもとに作られた抗マラリア薬で,食胞の機能阻害やヘムの重合阻害作用を生じ,抗マラリア作用を発現するものと考えられている.
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