印象記
第21回世界皮膚科学会に参加して
大野 貴司
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 皮膚・粘膜・結合織学
pp.169-171
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101888
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第21回世界皮膚科学会が,2007年9月30日から10月5日までアルゼンチン共和国の首都,ブエノス・アイレスで開催された.日本からの直行便はないので,アメリカ経由で参加した.利用する航空会社によりニューヨーク,ダラス,ヒューストンでの乗り換えが必要である.所要時間は乗り換えを入れて26時間程度で,私の場合はヒューストンで8時間の乗り換え時間があり,約30時間かかった.地球の反対側にあるので当然だが,交通の便がいいとは言いがたい.
ヒューストンを出発すると,アンデス山脈上空を通過してアルゼンチンに到着したが,着陸直前には広大に広がるパンパ(ブエノス・アイレスから内陸に広がる大草原)が見渡せ,その広さには驚いた.空からの玄関口はエセイサ国際空港で,市街地までは車で30分程度であり,レミースというハイヤーや通常のタクシー,バスなどが利用できる.ブエノス・アイレスは,ラ・プラタ川のほとりにある港町で,市街地に入るとヨーロッパ風の町並みが広がる.学会参加者が多く泊まった市街地はカサ・ロサーダ(大統領府)とサン・マルティン広場の周囲で,モンセラート地区,サン・ニコラス地区にある(図1).日本との時差はちょうど12時間,昼夜がまったく反対で朝8時に電話をすると日本では夜8時なので,真夜中に電話をしてしまう心配はない.電話も携帯電話は電波状態が悪く通じにくいと聞いていたが,ホテルの電話はまったく問題なく通じた.
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