Japanese
English
原著
面皰に対する活性型ビタミンD3誘導体外用薬の有用性の検討
The efficacy and safety of topical active vitamin D3 analogue in the treatment of comedones
林 伸和
1
,
津村 睦子
2
,
川島 眞
1
Nobukazu HAYASHI
1
,
Mutsumi TSUMURA
2
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2医療法人社団 代仁会スキンクリニック代官山
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University, Tokyo, Japan
2Skin Clinic Daikanyama, Tokyo, Japan
キーワード:
痤瘡
,
面皰
,
活性型ビタミンD3
,
臨床試験
Keyword:
痤瘡
,
面皰
,
活性型ビタミンD3
,
臨床試験
pp.98-102
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101868
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要約 顔面に非炎症性皮疹(面皰)を20個以上有する尋常性痤瘡患者20例(男性1例,女性19例,平均年齢25.0歳)に対して,活性型ビタミンD3誘導体外用薬(オキサロール (R)軟膏)を全顔に1日1~2回の塗布を8週間継続し,面皰に対する有用性についてオープン試験により評価した.有効性解析対象部分集団18例の8週後の面皰減少率は,39.1±44.9%(p=0.002)であり,試験開始日に比較して面皰数は有意に減少した.また,安全性解析集団20例のうち5例に発現した副作用7件は,投与部位の皮膚反応(乾燥2件,掻痒感2件,刺激感1件,偶発的に合併したと考えられる湿疹1件)および原疾患の悪化(1件)で,いずれも軽度であった.活性型ビタミンD3誘導体外用薬で懸念される血清カルシウム値への影響は認められなかった.以上より,活性型ビタミンD3誘導体外用薬の面皰に対する有用性が示唆された.
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