Japanese
English
症例報告
油性痤瘡による多発性の面皰を合併した有棘細胞癌
A case of squamous cell carcinoma associated with multiple comedones caused by oil acnes
高橋 政史
1
,
古川 裕利
1
,
元木 良和
1
,
岩月 啓氏
1
,
金子 史男
1
Masabumi TAKAHASHI
1
,
Hirotoshi FURUKAWA
1
,
Yoshikazu MOTOKI
1
,
Keiji IWATSUKI
1
,
Fumio KANEKO
1
1福島県立医科大学医学部皮膚科学講座
1Dermatology, Fukushima Medical University School of Medicine
キーワード:
機械油
,
油性痤瘡
,
面皰
,
有棘細胞癌
Keyword:
機械油
,
油性痤瘡
,
面皰
,
有棘細胞癌
pp.441-443
発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903602
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54歳,男性.初診の6か月前より仙骨部に腫瘤を自覚.その後腫瘤のびらん,潰瘍化と両側の鼠径部にも腫瘤形成,潰瘍化を認めた.組織学的に仙骨部の腫瘤は高分化型有棘細胞癌で両側の鼠径部はリンパ節転移であった.初診時より患者の全身には多数の面皰と色素沈着を伴う痤瘡の瘢痕がみられ職業性の油性痤瘡に起因するものと考えられた.面皰の生検では上皮細胞が間質に向かって索状,不整に増殖していた.面皰の組織像においてこのような報告例はなく,また有棘細胞癌との関連も示唆された。
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