Japanese
English
症例報告
光線過敏症を伴ったHIV感染症の1例
A case of photosensitivity in HIV infection
伊藤 なつ穂
1
,
伊藤 泰介
1
,
八木 宏明
1
,
橋爪 秀夫
1
,
浦野 聖子
2
Natsuho ITO
1
,
Taisuke ITO
1
,
Hiroaki YAGI
1
,
Hideo HASHIZUME
1
,
Shoko URANO
2
1浜松医科大学皮膚科
2JA静岡厚生連遠州病院皮膚科
1Department of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine, Hamamatsu, Japan
2Department of Dermatology, JA Shizuoka Kohseiren Enshu Hospital, Hamamatsu, Japan
キーワード:
HIV感染症
,
光線過敏症
,
ポルフィリン代謝異常
Keyword:
HIV感染症
,
光線過敏症
,
ポルフィリン代謝異常
pp.1064-1067
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101832
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 73歳,男性.約2か月前より露光部位を中心に浸潤性紅斑が出現した.臨床症状,最少紅斑量(MED)の低下,病理組織学的所見などからchronic actinic dermatitis (CAD)と考えられた.約半年後,抗HIV-I抗体検査,HIV-RNA定量検査でHIV感染者であることが判明し,さらにカリニ肺炎を併発したことからエイズと診断した.
HIV感染患者のCAD合併例は,国内での報告は稀であるが,海外では数多く報告されている.光線過敏症状を呈したHIV感染症ではすでに進行した例が多く,原因不明の光線過敏症状をみたときには,常にHIV感染症も鑑別疾患として念頭に置くことが必要である.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.