光線過敏症を見逃さないためのTips

A strategy for the diagnosis of photosensitivity disorders

●光線過敏症はさまざまな原因で発症し，日常の皮膚科診療では決してまれな疾患ではない．

●日光曝露後に皮疹が生じるという時間的経過，皮疹は顔面，手背など露光部に限局しているという特徴的な皮疹分布があれば，その発症要因として紫外線など光線の関与を疑い光線過敏症を鑑別疾患としてあげる必要がある．

●その際，光線テスト（光線照射試験，光貼付試験，誘発試験），そのほか各種検査を適切かつ積極的に実施する，あるいは実施可能施設に紹介して光線過敏症の診断を早期に確定することは，患者やその家族のQOLを高めるため皮膚科医の責務の1つである．

（「ポイント」より）