Japanese
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症例報告
D-ペニシラミンによる蛇行性穿孔性弾力線維症の1例
A case of elastosis perforans serpiginosa secondary to D-penicillamine treatment
綾部 原子
1
,
相原 道子
2
Motoko AYABE
1
,
Michiko AIHARA
2
1横浜市立大学附属市民総合医療センター皮膚科
2横浜市立大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology, Yokohama City University Medical Center, Yokohama, Japan
2Department of Dermatology, Yokohama City University, Yokohama, Japan
キーワード:
D-ペニシラミン
,
蛇行性穿孔性弾力線維症
,
Wilson病
Keyword:
D-ペニシラミン
,
蛇行性穿孔性弾力線維症
,
Wilson病
pp.603-605
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101719
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要約 42歳,男性.Wilson病のため,14歳時よりD-ペニシラミンを服用していた.初診の半年前より右腋窩部に環状に配列する角化性の赤褐色丘疹が出現した.病理組織学的に変性した弾力線維の経皮的排出像を認め,蛇行性穿孔性弾力線維症と診断した.ステロイド薬とビタミンD3の外用を行ったが効果はみられなかった.D-ペニシラミンによる蛇行性穿孔性弾力線維症は稀で,調べえた限り自験例は本邦13例目であり,若干の文献的考察を加え,報告した.
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