Japanese
English
症例報告
肛囲と外陰部の扁平苔癬の各1例
Each case of perianal and vulvar lichen planus
伊藤 志保
1
,
尾山 修一
1
,
金子 聡
1
,
饗場 伸作
1
,
向井 秀樹
1
,
野村 有子
2
Shiho ITO
1
,
Shuichi OYAMA
1
,
Satoshi KANEKO
1
,
Shinsaku AIBA
1
,
Hideki MUKAI
1
,
Yuko NOMURA
2
1横浜労災病院皮膚科
2野村皮膚科医院
1Department of Dermatology, Yokohama Rosai Hospital, Yokohama, Japan
2Nomura Dermatology Clinic, Yokohama, Japan
キーワード:
扁平苔癬
,
肛囲
,
女性外陰部
Keyword:
扁平苔癬
,
肛囲
,
女性外陰部
pp.600-602
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101718
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要約 症例1:72歳,女性.4年ほど前より肛囲にひりひりとした痛みを自覚していた.初診時,肛囲9~11時の方向に,白色線条に縁どられた紅斑を認めた.症例2:59歳,女性.10年ほど前より外陰部のかゆみを自覚した.初診時,大陰唇に淡い紅斑を認めた.両症例とも組織学的に扁平苔癬と診断し,ステロイド外用薬にて皮疹は軽快した.なお,肛囲の自覚症状はステロイド外用薬では改善せず,タクロリムス軟膏の外用で消失した.肛囲および女性外陰部の扁平苔癬は本邦では稀である. 本邦における肛囲および女性外陰部の扁平苔癬の症例をまとめ,検討を行った.
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