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特集 最近のトピックス2007 Clinical Dermatology 2007
5. 皮膚科医のための臨床トピックス
チベットでのアトピー検診
The survey of atopic dermatitis in Tibetan children
澄川 靖之
1
,
片山 一朗
2
Yasuyuki SUMIKAWA
1
,
Ichiro KATAYAMA
2
1市立豊中病院皮膚科
2大阪大学大学院医学系研究科内科系臨床医学専攻情報統合医学講座皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Toyonaka Municipal Hospital, Toyonaka, Japan
2Department of Dermatology, Course of Integrated Medicine, Graduate School of Medicine, Osaka University, Suita, Japan
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
疫学調査
,
有症率
,
チベット
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
疫学調査
,
有症率
,
チベット
pp.132-133
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101633
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要約 アトピー性皮膚炎の病態には環境因子が関与していると考えられている.環境の差異がアトピー性皮膚炎の有症率に影響を及ぼすかどうかを中国チベット自治区ラサ市の小学1年生を対象に皮膚科検診を行い,調査した.アトピー性皮膚炎の有症率は,日本では7.4~15%程度とされているが,チベット自治区ラサ市では0%であった.現在,日本とチベットでは環境が大きく異なるが,今後生活習慣・社会が変化し,日本に近づくことが予想される.環境の変化と有症率の遷移について経時的に調査を行っていくことで,アトピー性皮膚炎と環境因子の関係が明らかにできるのではないかと思われた.
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