Japanese
English
症例報告
肝内病変を伴った結節性紅斑様サルコイドーシスの1例
A Case of Erythema Nodosum-like Sarcoidosis with Liver Involvement
中村 保夫
1,3
,
影山 慎一
2
,
吉沢 教彦
2
Yasuo NAKAMURA
1,3
,
Shinichi KAGEYAMA
2
,
Norihiko YOSHIZAWA
2
1済生会松阪病院皮膚科
2済生会松阪病院内科
3山田赤十字病院皮膚科
1Division of Dermatology, Saiseikai Matsusaka Hospital
2Division of Internal Medicine, Saiseikai Matsusaka Hospital
キーワード:
サルコイドーシス
,
結節性紅斑様皮疹
,
肝内病変
Keyword:
サルコイドーシス
,
結節性紅斑様皮疹
,
肝内病変
pp.773-776
発行日 1991年9月1日
Published Date 1991/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900443
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紅節性紅斑様皮疹を呈し,腹腔鏡および肝生検にて肝サルコイドが確認されたサルコイドーシスの1例を報告した.症例は25歳,女性.一過性の両側耳下腺腫脹と急速な視力低下とともに,両下腿に無痛性紅斑が出現し来院.病理組織では,真皮から皮下組織に類上皮細胞肉芽腫が散在.BHL,肺野病変,両眼ブドウ膜炎を認め,ACEは高値.腹腔鏡検査で肝表面に黄白色結節がみられ,肝生検でサルコイド肉芽腫が認められた.結節性紅斑様皮疹は安静のみで自然軽快を示した.治療はプレドニゾロン30mg/日が投与され,BHLと眼病変は軽快したが,肺野病変は徐々に増強している.結節性紅斑様皮疹の本邦報告例を集計し,臨床的な検討を加えた.
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