Japanese
English
症例報告
周術期にアナクトC®を使用したプロテインC欠乏症の1例
A case of protein C deficiency treated with perioperative Anact C®
宮本 真由美
1
,
谷岡 未樹
1
,
松村 由美
1
,
是枝 哲
1
,
宮地 良樹
1
Mayumi MIYAMOTO
1
,
Miki TANIOKA
1
,
Yumi MATSUMURA
1
,
Satoshi KORE-EDA
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1京都大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyoto University School of Medicine, Kyoto, Japan
キーワード:
先天性プロテインC欠乏症
,
活性型プロテインC製剤
,
足潰瘍
Keyword:
先天性プロテインC欠乏症
,
活性型プロテインC製剤
,
足潰瘍
pp.214-216
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101441
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要約 30歳,女性.26歳のときに先天性プロテインC(PC)欠乏症と診断され,ワーファリン®,塩酸チクロピジン内服中であった.今まで肝梗塞,肺塞栓,視床梗塞の既往がある.今回,左足潰瘍に対する下腿切断術施行に際し,抗凝固薬を中止する必要があったため,血栓の発症を予防するために周術期に活性型プロテインC(PC)製剤を投与した.重篤な血栓症を発症することなく,術後経過は順調である.先天性PC欠乏症患者に活性型PC製剤を予防的投与した報告例は少なく,貴重な症例であると思われた.
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