Japanese
English
症例報告
デキサメサゾン・脱脂大豆乾留タール軟膏外用が奏効した硬化性萎縮性苔癬の1例
A case of lichen sclerosis et atrophicus successfully treated with dexamethazone・dry distillation tar of defatting soy bean ointment
宇宿 一成
1
Kazunari USUKI
1
1宇宿ひふ科クリニック
1Usuki Dermatology Clinic
キーワード:
硬化性萎縮性苔癬
,
デキサメサゾン・脱脂大豆乾留タール軟膏
Keyword:
硬化性萎縮性苔癬
,
デキサメサゾン・脱脂大豆乾留タール軟膏
pp.1104-1105
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101401
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70歳,女性.1999年10月ごろから外陰部にそう痒感を伴う脱色素斑を認め,自己治療していたが,改善なく脱色素斑が徐々に拡大するため2002年10月7日当科を受診した.外陰部にびらんを伴う白斑を認めた.病理組織学的には表皮肥厚と基底層の空胞変性,真皮上層の浮腫と膠原線維の膨化,均質化を認めたことより,硬化性萎縮性苔癬(LSA)と診断した.デキサメサゾン・脱脂大豆乾留タール軟膏1日2回外用にて4週後にはほぼ正常の外観を呈するようになった.この軟膏に含有されるステロイドは最も抗炎症活性の低いグレードV(GV)に分類される0.1%デキサメサゾンであり,外陰部に外用するうえでの安全性も高く,LSAに対して有用な外用剤であると考えた.
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