Japanese
English
症例報告
ケルズス禿瘡様皮疹を呈した尋常性天疱瘡の1例
A case of pemphigus vulgaris showing kerion celsi-like eruptions
長澤 由美
1
,
栗原 みどり
1
,
大塚 俊
1
,
山崎 雙次
1
Yumi NAGASAWA
1
,
Midori KURIHARA
1
,
Shun OTSUKA
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
尋常性天疱瘡
,
頭部初発
,
ケルズス禿瘡
Keyword:
尋常性天疱瘡
,
頭部初発
,
ケルズス禿瘡
pp.1086-1088
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101396
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38歳,男性.初診約2か月前より頭部にびらん,排膿が生じた.近医にて加療されるも増悪したため当科を紹介された.頭頂部にびらん,排膿,痂皮,脱毛を認めた.臨床的にケルズス禿瘡を疑ったが,入院後四肢中心に指頭大までの弛緩性水疱および口腔内びらんが出現した.頭部および水疱部生検所見ではいずれも棘融解を認め,DIF所見にて表皮細胞間にIgG,C3が沈着していたため尋常性天疱瘡と診断した.治療はPSL60mg/日,シクロフォスファミド75mg/日にて皮疹が改善した.頭部に限局して初発した尋常性天疱瘡について若干の考察をした.
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