Japanese
English
症例報告
センチネルリンパ節生検を実施した下口唇有棘細胞癌の1例
A case of squamous cell carcinoma of the lower lip examined with sentinel node biopsy in the neck
森田 有紀子
1
,
柴田 真一
1
,
榊原 章浩
1
,
富田 靖
1
Yukiko MORITA
1
,
Shinichi SHIBATA
1
,
Akihiro SAKAKIBARA
1
,
Yasusi TOMITA
1
1名古屋大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Nagoya University Graduate School of Medicine
キーワード:
有棘細胞癌
,
センチネルリンパ節
,
リンパ節転移
Keyword:
有棘細胞癌
,
センチネルリンパ節
,
リンパ節転移
pp.1015-1017
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101378
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59歳,女性.2001年8月より,右下口唇に結節が出現し,急激に増大した.術中に原発巣周囲に2%パテントブルーを皮内注(色素法)し,青染した右顎下リンパ節をセンチネルリンパ節として生検し,原発巣を結節の辺縁より5mm離して切除した.結節は病理組織学的に有棘細胞癌で,リンパ節は転移は認められなかった.後に,CTで顎下リンパ節の腫大を3つ認め,再度色素法を行い,2つの顎下リンパ節が青染し,センチネルリンパ節と同定した.リンパ節はいずれも転移は認められなかった.顔面はリンパ流が複雑であり,センチネルリンパ節の同定は困難なため転移判定の適応外とされがちだが,積極的に行うべきと考える.
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