Japanese
English
原著
センチネルリンパ節生検を施行した有棘細胞癌症例の検討
Sentinel lymph node biopsy for high-risk squamous cell carcinoma
土屋 和夫
1
,
竹之内 辰也
1
Kazuo TSUCHIYA
1
,
Tatsuya TAKENOUCHI
1
1新潟県立がんセンター皮膚科
1Division of Dermatology,Niigata Cancer Center Hospital
キーワード:
有棘細胞癌
,
センチネルリンパ節生検
,
リンパ節転移
Keyword:
有棘細胞癌
,
センチネルリンパ節生検
,
リンパ節転移
pp.717-720
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100207
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要約
有棘細胞癌(SCC)の転移は8割以上が所属リンパ節に初発するため,リンパ節転移の早期制御が予後に与える影響は大きい.センチネルリンパ節(SLN)生検は,悪性黒色腫以外の皮膚癌についても近年適用されつつある.新潟県立がんセンター皮膚科で2003年以降に経験したSCCのうち,手足発生もしくは浸潤様式INFγの症例8例にSLN生検を施行し,臨床病理学的に検討を加えた.8例の内訳は男性6例,女性2例で,平均年齢は73.5歳,発生部位は足が6例,手が2例であった.1例に術中迅速病理組織検査にてリンパ節転移を認め,根治的郭清が施行された.SCCにおいても,リンパ節転移のハイリスク症例に対しては積極的にSLN生検を施行すべきである.
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