Japanese
English
症例報告
エビによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーの1例
Food-dependent exercise-induced anaphylaxis due to shrimp
春山 興右
1
,
高橋 英至
1
,
上田 暢彦
1
,
佐藤 貴浩
1
,
横関 博雄
1
Kosuke HARUYAMA
1
,
Eishi TAKAHASHI
1
,
Nobuhiko UEDA
1
,
Takahiro SATOH
1
,
Hiroo YOKOZEKI
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院皮膚科
1Department of Dermatology,Graduate School,Tokyo Medical and Dental University,Tokyo,Japan
キーワード:
食物依存性運動誘発アナフィラキシー
,
エビ
,
好塩基球活性化試験
Keyword:
食物依存性運動誘発アナフィラキシー
,
エビ
,
好塩基球活性化試験
pp.19-23
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103143
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要約 27歳,女性.食事摂取後の水泳により膨疹,腹痛,意識消失が出現した.同様のエピソードを3年前にも経験しており,問診よりエビによる食物依存性運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise-induced anaphylaxis:FDEIA)を疑った.エビ特異IgE抗体はclass 0,エビの抗原液によるプリックテストは陽性であった.エビ摂取後の運動負荷試験にて膨疹が出現しエビによるFDEIAと診断した.エビ抽出液を用いた好塩基球活性化試験も陽性となり,FDEIAの診断における有用性が示唆された.抗原としてはfastタイプのトロポミオシンやミオシン軽鎖が推測された.
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