Japanese
English
症例報告
インターフェロンβによる脂肪織炎の1例
A case of interferon-β induced panniculitis
吹譯 紀子
1
,
村上 義之
1
,
古江 増隆
2
,
山本 明史
3
Noriko FUKIWAKE
1
,
Yoshiyuki MURAKAMI
1
,
Masutaka FURUE
2
,
Akifumi YAMAMOTO
3
1九州厚生年金病院皮膚科
2九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
3九州厚生年金病院神経内科
1Depertment of Dermatology,Kyushu Welfare Annuity Hospital
2Depertment of Dermatology,Kyushu University Hospital
3Depertment of Neurology,Kyushu Welfare Annuity Hospital
キーワード:
インターフェロンβ
,
薬剤性脂肪織炎
Keyword:
インターフェロンβ
,
薬剤性脂肪織炎
pp.612-614
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101276
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62歳,女性.2001年2月より多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)に対し遺伝子組換え型インターフェロンβ(IFN-β)隔日皮下注を開始された.同年4月頃より皮下注部位である両側腹部,両大腿前面に浸潤を伴う紅斑が出現してきた.また左側腹部には板状の硬結を伴った.病理組織学的には真皮深層の血管の血栓形成と皮下脂肪織の隔壁の線維化とリンパ球を中心とした炎症細胞浸潤を認めた.IFN-βによる薬剤性脂肪織炎と診断した.
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