Japanese
English
症例報告
動静脈奇形に合併したangiolymphoid hyperplasia with eosinophiliaの1例―本邦報告例121例の統計学的考察を含めて
A case of angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia associated with arteriovenous malformation
木村 育子
1
,
宍倉 めぐみ
1
,
樹神 元博
1
,
海老原 全
1
,
長谷川 時生
2
Ikuko KIMURA
1
,
Megumi SHISHIKURA
1
,
Motohiro KODAMA
1
,
Tamotsu EBIHARA
1
,
Tokio HASEGAWA
2
1東京都済生会中央病院皮膚科
2東京都済生会中央病院形成外科
1Depertment of Dermatology,Saiseikai Central Hospital
2Depertment of Plastic Surgery,Saiseikai Central Hospital
キーワード:
angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia
,
動静脈奇形
Keyword:
angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia
,
動静脈奇形
pp.615-617
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101277
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63歳,男性.頭頂部から右側頭部にかけて生じたangiolymphoid hyperplasia with eosinophiliaの1例を報告した.約10年前に頭部に米粒大の結節が出現し徐々に増大,ほかに数個の結節が新生してきたため当科を受診した.初診時,頭頂部から右側頭部にかけて直径約0.5~3.5cmまでの結節を数個認めた.表在リンパ節は触知しなかった.臨床検査所見では好酸球の増多はなく,またIgEは1,104IU/mlと高値であった.病理組織像では,真皮浅層から深層にかけて島嶼状に血管周囲にリンパ球,好酸球の浸潤を認め,血管内皮細胞は内腔に突出し数珠状に連なっていた.真皮深層にはリンパ濾胞様構造を認めた.右外頚動脈造影で浅側頭動脈領域に動静脈奇形を認めた.本疾患は本邦では1974年以降121例の報告がある.自験例を含め若干の統計学的考察および本疾患と動静脈奇形の合併につき検討した.
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