寛解を目指す膠原病診療 早期診断と治療
混合性結合組織病
松下 雅和
1
,
田村 直人
1順天堂大学 膠原病内科
キーワード:
Raynaud病
,
Steroids
,
カテーテル法
,
強皮症-全身性
,
筋炎-多発性
,
血管拡張剤
,
エリテマトーデス-全身性
,
混合性結合組織病
,
肺高血圧症
,
有病率
,
厚生労働省
Keyword:
Catheterization
,
Hypertension, Pulmonary
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Mixed Connective Tissue Disease
,
Scleroderma, Systemic
,
Raynaud Disease
,
Steroids
,
Vasodilator Agents
,
Prevalence
,
Polymyositis
pp.39-44
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013227260
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混合性結合組織病は膠原病に分類される疾患で,血液中に抗U1-RNP抗体を有し,全身性エリテマトーデスや強皮症,多発性筋炎の側面を持ち合わせる疾患である.米国では強皮症の一亜型と捉える傾向にあるが,本邦では独立した膠原病として特定疾患に認定されている.Raynaud現象の合併が高頻度で,かつ初発症状となることが多い.一般的にステロイド薬によく反応し,重篤な臓器合併症が少なく,生命予後は良好である.他の膠原病に比し肺高血圧症の合併が高率であり,生命予後を左右する大きな要因となる.
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