Japanese
English
症例報告
「そば」による食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)の1例
A case of food dependent exercise induced anaphylaxis caused by buckwheat-noodle
長谷川 道子
1
,
安部 正敏
1
,
田村 敦志
1
,
曽我部 陽子
1
,
石川 治
1
Michiko HASEGAWA
1
,
Masatoshi ABE
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Yoko SOGABE
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Gunma University School of Medicine
キーワード:
食物依存性運動誘発アナフィラキシー
,
そば
Keyword:
食物依存性運動誘発アナフィラキシー
,
そば
pp.28-30
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101125
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
「そば」による食物依存性運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise-induced anaphylaxis)と診断した,23歳,女性例を報告した.夕食に「そば」を食べた後に運動をしていたところ,顔面の腫脹,膨疹,腹痛,意識消失が出現し,救急病院に搬送された.「そば」のRAST,プリックテストともに陽性.誘発試験では,「そば」単独,アスピリン前投与+「そば」摂取で症状は出現せず,「そば」摂取+運動負荷で膨疹と呼吸困難が誘発された.通常「そば」アレルギーは,「そば」の経口摂取または吸入のみで,即時型のアレルギー症状を呈するが,食物依存性運動誘発アナフィラキシーは稀である.誘発試験で原因食物の特定ができた本症の本邦報告例について,文献的考察を加え報告した.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.