Japanese
English
症例報告
紙様児を伴った先天性皮膚欠損症の1例
A case of aplasia cutis congenita associated with fetus papyraceous
宮岡 由規
1
,
広瀬 憲志
1
,
滝脇 弘嗣
1
,
荒瀬 誠治
1
Yuki MIYAOKA
1
,
Kenji HIROSE
1
,
Hirotsugu TAKIWAKI
1
,
Seiji ARASE
1
1徳島大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,School of Medicine,The University of Tokushima
キーワード:
先天性皮膚欠損症
,
一卵性双胎
,
紙様児
Keyword:
先天性皮膚欠損症
,
一卵性双胎
,
紙様児
pp.24-27
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101124
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生後1日目の男児.一卵性双生児の健常児として出生した.他児は紙様児であった.出生時より側腹部に,ほぼ左右対称に比較的広範な硬く触れる剣創状の萎縮性瘢痕と,それを放射状に取り巻く紅斑と血管拡張を認めた.瘢痕辺縁部では拡張した毛細血管が豊富にみられた.臨床像より先天性皮膚欠損症と診断した.ほかの奇形の合併や明らかな遺伝的背景はなかった.自験例はFrieden 5群に相当する症例であり,現在まで報告されている本邦における多胎の先天性皮膚欠損症は自験例を含め10例しか報告がなく,きわめて稀な疾患である.
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