Japanese
English
症例報告
環状丘疹性梅毒疹の1例
A case of syphilis papulosa annularis
小坂 素子
1
,
新見 やよい
1
,
齋藤 裕
2
,
川名 誠司
1
Motoko KOSAKA
1
,
Yayoi NIIMI
1
,
Hiroshi SAITO
2
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学皮膚科学教室
2齋藤皮膚科
1Department of Dermatology,Nippon Medical School
2Saito Dermatology Clinic
キーワード:
環状丘疹性梅毒疹
,
梅毒2期疹
,
梅毒
Keyword:
環状丘疹性梅毒疹
,
梅毒2期疹
,
梅毒
pp.1265-1268
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101114
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34歳,男性.2か月前より頸部に自覚症状のない皮疹が出現した.ステロイド薬を外用したが皮疹が拡大したため,当科を紹介された.初診時,頸部に辺縁が堤防状に隆起し,中央に色素沈着を伴う環状の皮疹と環状に配列する丘疹を認めた.また,頭部に虫喰い状の脱毛を認めた.血液検査にてガラス板法128倍,TPHA10,240倍であった.病理組織所見では,真皮上層から中層の血管周囲に,多数の形質細胞を含む炎症性細胞浸潤を認めた.臨床所見,組織所見,血液検査より環状丘疹性梅毒疹と診断した.ベンジルペニシリンベンザチン150×104単位/日を内服し,約1か月で皮疹,脱毛は改善した.
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