Japanese
English
症例報告
仙骨部に生じた高齢者の単発性被角血管腫の1例
A case of solitary angiokeratoma on the sacral lesion in elderly
狩野 律子
1
,
小坂 祥子
1
,
新見 やよい
1
,
齋藤 裕
2
,
川名 誠司
1
Ritsuko KANO
1
,
Sachiko KOSAKA
1
,
Yayoi NIIMI
1
,
Hiroshi SAITO
2
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学付付属病院皮膚科学教室
2齋藤皮フ科
1Depertment of Dermatology,Nippon Medical School
2Saito Dermatology Clinic
キーワード:
単発性被角血管腫
,
仙骨部
,
高齢者
Keyword:
単発性被角血管腫
,
仙骨部
,
高齢者
pp.840-842
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100802
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85歳,女性.3年前より仙骨部に自覚症状のない結節が出現した.初診時,仙骨中央部に23×20mm,高さ4mmの淡紅色から茶褐色を呈する結節を認めた.胼胝腫,尋常性疣贅および上皮系腫瘍を疑って切除したが,病理組織学的に単発性被角血管腫であった.血管の同定のために施行した免疫染色では,第ⅤⅢ因子関連抗原,UEA-1は増生した管腔の内皮細胞に陽性となり,拡張した部位で一部減弱がみられた.一方,CD34抗原は,すべての管腔の内皮細胞に陽性だった.自験例は過去の報告例と比較し淡い色調を呈し,臨床診断に苦慮した.また,発症が85歳と高齢で,発症部位は仙骨部で稀な例であった.
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