Japanese
English
症例報告
肺病変が先行した壊疽性膿皮症
Pyoderma gangrenosum with lung lesion
岩﨑 純也
1
,
小野 公司
1
,
三重野 英樹
1
,
三浦 義則
1
,
小林 真己
1
,
黒田 啓
1
,
多島 新吾
1
Junya IWASAKI
1
,
Koji ONO
1
,
Hideki MIENO
1
,
Yoshinori MIURA
1
,
Masami KOBAYASHI
1
,
Kei KURODA
1
,
Shingo TAJIMA
1
1防衛医科大学校皮膚科学
1Department of Dermatology,National Defense Medical College
キーワード:
壊疽性膿皮症(PG)
,
肺病変
Keyword:
壊疽性膿皮症(PG)
,
肺病変
pp.1009-1012
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101049
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要約 40歳,女性.1年前に喀血があった.近医にて肺アスペルギルス症の診断にて左肺上葉を切除された.術後胸部の手術創に潰瘍性病変が出現し,同時に両上下肢にも同様の病変がみられた.初診時,四肢・胸部に類円形の大小の潰瘍が多発しており,そのほかに膿疱が散在していた.病理組織学的には真皮全層に好中球・リンパ球よりなる非特異的炎症細胞浸潤を認めた.壊疽性膿皮症の診断後,DDSによって皮疹は軽快した.しかし,初診の3か月後,右上肺野に胸部X線異常影が出現すると同時に皮疹も増悪した.胸部異常影に対し抗菌薬・抗真菌薬は無効のため,壊疽性膿皮症に関連した肺病変と考えた.プレドニン(R)・シクロスポリン内服によって皮膚・肺病変は改善した.
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