Japanese
English
臨床統計
入院帯状疱疹患者の疼痛の経過
Clinical course of pain in hospitalized herpes zoster patients
今中 愛子
1
,
宋 美紗
1
,
山本 維人
1
,
後藤 章夫
1
,
坂上(駒谷) 麻衣子
1
,
佐藤 健二
1
Aiko IMANAKA
1
,
Misa SONG
1
,
Koreto YAMAMOTO
1
,
Akio GOTO
1
,
Maiko KOMATANI-SAKAGAMI
1
,
Kenji SATO
1
1公立学校共済組合近畿中央病院皮膚科
1Departments of Dermatology,Kinki Central Hospital
キーワード:
帯状疱疹
,
疼痛
,
抗ウイルス薬
Keyword:
帯状疱疹
,
疼痛
,
抗ウイルス薬
pp.851-853
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101012
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帯状疱疹の疼痛の治療に有益な情報を得るため,2000~2004年に当科入院,7日間抗ウイルス薬点滴を行った162人の患者の臨床的データを検討した.男性75人,女性87人で,平均年齢は63.0歳であった.疼痛を伴う例が83%を占めた.患者は症状自覚後1~12日の期間に受診し,点滴を開始されていた.点滴開始後平均3.3日で疼痛に改善がみられたが,発症から点滴開始までの日数との相関はなかった.退院後外来を受診した139例のうち,115人が点滴終了後30日以内に受診を終了した.発症から点滴開始までの日数と,残存疼痛の程度に相関はなかった.また,入院時,退院時,退院後の外来初診日,外来最終受診日の疼痛の関連を検討したが,有意な相関はみられなかった.発症から点滴までの日数にかかわらず,全例において疼痛の軽減がみられた.
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