印象記
第105回日本皮膚科学会総会・学術大会印象記
小宮根 真弓
1
1東京大学医学部皮膚科
pp.864-866
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101016
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5月31日水曜日,午前中大学で少し仕事をした後,午後の新幹線で京都へ向かった.京都駅から地下鉄で宝ヶ池へ.すでに日本研究皮膚科学会が始まっていた.Dermatology Weekとして日本研究皮膚科学会と日本皮膚科学会総会が連続して開催されるようになってから,今年で3年目である.京都での開催もDermatology Weekとしては2回目であり,すっかり定着した感がある.開催場所の宝ヶ池は,京都の市街から地下鉄で10分ほどのところにあり,京都中心部の喧騒を離れ,周囲には自然に恵まれた環境が広がっている.学会会場の国立京都国際会館に隣接する宝ヶ池では,夕刻になるとウシガエルが金管楽器の低音を思わせる音を出し,会館の入り口の天井裏ではハクセキレイが営巣していた.日常生活から少しだけトリップして,学問の世界に没頭できるすばらしい環境である.また,国立京都国際会館には大小複数の会場がほどよくあり,日本皮膚科学会総会を開催するのに適当な規模の会場である.
今年は,例年よりもやや遅い5月31日水曜日から,旭川医科大学皮膚科学教室の飯塚一教授を会頭として日本研究皮膚科学会が始まり,内容の濃い多数の研究発表のあと,6月2日昼のJSID-JDA Joint Lectureを皮切りに日本皮膚科学会総会が始まった.会頭は愛媛大学医学部皮膚科学教室の橋本公二教授,事務局長は佐山浩二助教授である.
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