Japanese
English
症例報告
ミコフェノール酸モフェチル内服にて軽快した難治性尋常性天疱瘡の1例
A case of recalcitrant pemphigus vulgaris improved with mycophenolate mofetil treatment
蘇原 雅明
1
,
大塚 勤
1
,
山﨑 雙次
1
Masaaki SOHARA
1
,
Tsutomu OHTSUKA
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科
1Depertment of Dermatology,Dokkyo School of Medicine
キーワード:
尋常性天疱瘡
,
ミコフェノール酸モフェチル
,
抗デスモグレイン抗体
Keyword:
尋常性天疱瘡
,
ミコフェノール酸モフェチル
,
抗デスモグレイン抗体
pp.1133-1135
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100878
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要約
60歳,男性.2000年3月頃口腔内にびらん,体幹に水疱が多発した.臨床および組織学的所見,免疫染色所見より尋常性天疱瘡と診断した,以後トリアムシノロン,ベタメサゾン,デキサメサゾン,ミゾリビン,シクロスポリン,エンドキサン,DDSの投与,さらにステロイドパルス療法,ガンマグロブリン大量投与療法,エンドキサンのパルス療法など種々の治療を行うが寛解に至らなかった.デキサメサゾン12錠とミコフェノール酸モフェチル2gの内服を開始し,投与約4週後に皮疹の軽快とともに抗Dsg3抗体価が低下した.その後皮疹が増悪したため,完全寛解には至らなかったが,ミコフェノール酸モフェチルが有効と考えた.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.