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症例報告
Sjögren症候群が疑われる高度の顎下腺炎の男性に認められたWaldenström高γグロブリン血症性紫斑
Hypergammaglobulinemic Purpura of Waldenström Accompanied with Severe Sialoadenitis Suggesting Sjögren's Syndrome
加藤 直子
1
,
門田 悟
2
Naoko KATO
1
,
Satoru KADOTA
2
1市立小樽病院皮膚科
2市立小樽病院内科
1Department of Dermatology, Otaru City General Hospital
2Department of Internal Medicine, Otaru City General Hospital
キーワード:
Waldenström高γグロブリン血症性紫斑
,
Sjögren症候群
Keyword:
Waldenström高γグロブリン血症性紫斑
,
Sjögren症候群
pp.1023-1026
発行日 1992年11月1日
Published Date 1992/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900760
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Sjögren症候群が疑われる60歳の男性に認められたWaldenström高γグロブリン血症性紫斑の症例を報告する.患者は数年前から数回以上にわたり,中等度以上の肉体労働後に,下肢に大豆大までの小紫紅色斑の出現と消褪とを繰り返していた.新たな紫斑のエピソード後,24時間以上経過してから生検した病理組織像は,真皮上層の血管周囲にリンパ球を主体とする単核球性細胞浸潤を示した.血清学的に抗SS-A抗体は陰性であるものの,κ型およびλ型を有するIgGが7910mg/dlを呈する多クローン性高γグロブリン血症,リウマチ因子,低補体血症および免疫複合体を認め,数年前より生じた両顎下腺の無痛性の腫脹,乾燥性角結膜炎,口腔乾燥症状などからSjögren症候群を疑っている.
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